皆様、こんにちは。
元探偵、略して「モトタン」のブログへお越しいただき、
ありがとうございます。
皆様は、事実と評価の違いについて、どうお考えでしょうか?
「何となく理解はしているけど、違いについてうまく説明はできないなー」
という方が多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、事実と評価の違いについて、私なりの考えを記事にしたいと思います。
そして、子どもや部下の育成、アドバイザー等の業務への生かし方についても書いていきたいと思います。
事実と評価の関係性
事実と評価は、客観と主観の関係と考えています。
具体的には、以下の通りです。
事実
「その出来事が起こったこと」は、万人に共通しています。
例えば、消費税が10%に変更されたという出来事は、日本人全員にとって、
共通する出来事です。
評価
起こった出来事について「どう感じるのか」は、人によって変化します。
例えば、日本人全員に共通する消費税10%への変更という出来事について、
賛成するのか、否定するのかは、その人個人がどう感じるかは変化します。
つまり、事実は一つでも、評価は多数あるということです。
これが、事実と評価の関係と考えています。
事実と評価を用いた育成方法
事実と評価は、客観と主観の関係があるとお伝えしました。
そしてこれらは、それぞれに注意点があります。
事実は、客観的なもので万人に共通するため、人の内面等では左右されることはありません。
しかし、客観的であるものの、その出来事を認識するためには、ある程度の経験が必要です。
また、評価は、人の主観であるため、人の価値観や倫理観等によって、大きく左右されます。
そして、この価値観や倫理観は、生まれ育った場所や関わる人間等、身を置いている環境で大きな違いが現れます。
そして、この事実と評価は、まず事実を認識しなければ、本人としてはその事実は存在していないことになります。
そうすると、自身の価値観や倫理観と照らし合わせた、その事実に対する評価を行うことができません。
例えば、他人がいる室内で喫煙している人がいる場合、その事実を認識していなければ、
本人としては「喫煙」という事実は存在していないものとなります。
喫煙という事実を認識して、初めてその行為の良し悪しを評価できるようになります。
そして、自分の培ってきた価値観や倫理観等をもって、その行為の良し悪しを判断します。
自分を優先するという価値観の場合は室内での喫煙も問題なしと考えますし、
嗜好品は他者へ迷惑をかけない範囲で嗜むべきという価値観の場合は室内での喫煙は
問題があると考えると思います。
そして子育てや人材育成を行う場合、事実の認識と事実の評価を教えるべきと思います。
つまり、どのような事実に注目すべきなのか、その事実はどのような意味を持つのか、
を教えるべきである、ということです。
子の親は当然ですが、
上司は部下よりも社会での経験を培っているため、事実の認識や事実を評価する能力は部下よりも優れているはずです。
加えて、会社特有の経験も培っているため、会社に合わせた評価を行うこともできます。
つまり、どういう事実があり、その事実はリスクが高いのか低いのか、
これは経験を多く積んでいる人間だけが行えるものです。
そのため、上司は、自分が持っている会社に合わせた評価の軸を部下に教育すべきです。
もっと言うと、人材育成は、事実の認識と事実の評価の軸を教えるだけで充分です。
事実と評価の違いを把握し、それを子育てや人材育成や専門家としてのアドバイスに生かしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。