皆様、こんにちは。
元探偵、略して「モトタン」のブログへお越しいただき、
ありがとうございます。
皆様は、新しい人を面接する際、どんな質問をし、
何を基準に採用を決めていますか?
志望者の能力でしょうか?
それとも、過去の実績でしょうか?
まさか、学歴ですか?
確かに、これらは人を評価する基準ではあると思います。
しかし、私は、これらだけでは会社の求めている人物かわかりません。
そこで、今回は、私が調査会社時代に採用活動する上で、
必ず行っていた質問事項とその意図について書いていきたいと思います。
たった一つの質問事項
私は、面接する際に唯一していた質問が「当社の企業理念についてどう思いますか?」というものです。
この質問だけは、志望者全員にしていました。
調査会社の企業理念は、下記の記事に書いています。
fomerdetective050327.hatenablog.com
この記事で書いた企業理念、「全ての情報は、顧客のために」についてどう考えるかという質問です。
質問する意図
この企業理念に関する質問を行う理由は、企業情報をしっかりと調べているかを聞くため。。
ではありません。
志望者が感じている企業理念と社長の考える企業理念との齟齬がそれほどあるかの確認です。
この齟齬がどれぐらい大きいかで、採用・不採用を決定していました。
つまり、齟齬が小さい場合は採用し、齟齬が大きい場合は不採用としていました。
社長との齟齬を確認する理由
企業理念の認識について社長の考えと齟齬があるかを確認する理由は、
業務を行う上で、企業理念の共有が出来ていることがとても重要だからです。
そもそも企業理念とは、会社の目的です。
企業理念は、会社の向かう先です。
そして、業務は、憲法の平和主義や国民主権のように、目的を達成するための手段です。
つまり、企業理念と業務は、目的と手段の関係にあります。
そして、この企業理念は、社長が考えたものです。
社長が会社の目的を言語化し、掲げているものです。
社長が会社を設立する際、この会社をどこへ向かわせたいかを死ぬ気で考えて、
言語化したものです。
そして、企業理念の認識について、社長と齟齬が少なければ少ないほど、
社長の感性に近いといえます。
社長の感性に近いと、手段である業務を行う際も、企業理念という目的を達成するように、業務を進めていくと考えられます。
そして、業務の進め方も詳細な打ち合わせを行わずとも、行えるということです。
つまり、企業理念を共有出来ていれば、効率的に業務が行えるということです。
そのため、社長と感性が近いかを確認するため、面接では企業理念の認識について質問するということです。
確かに、調査会社で必要な能力を持っている人を採用するという考えも大事とは思いましたが、能力等はいずれ業務を行っていくうちに、備わってきます。
(調査員に必要な能力である、観察力と洞察力についての考えは、以下の記事に書いています)
fomerdetective050327.hatenablog.com
fomerdetective050327.hatenablog.com
それよりも、人間があまり変えることができない感性について、どこまで会社と一致しているかで、採用を決めるのも一つの採用基準と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。